第1回ポスター賞(第10回大会)

  • 審査員賞:    高橋香里「 中世後期ノルウェー祭壇画群から考察する西洋初期油彩技法の研究」
  • オーディエンス賞:岩永玲「 ヨークシャー北部における初期中世装飾石彫の生産 」

受賞者のお二人からコメントをいただきました。

「この度は素晴らしい賞を、第一回という記念すべき年に受賞できたことを大変嬉しく思っております。西洋中世の絵画技法・材料の一端を科学的手法で明らかにしていくことが私の研究目標ですが、ポスター発表を通じて、当時の商業や宗教など様々な視点からご意見を頂けたことは、今後の研究の幅を広げ、邁進していく大きな励みとなりました。本発表をご評価頂きました審査員の方々、ポスターをご覧頂きました皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。」(高橋香里・審査員賞)

「この度は、身に余る賞を賜り大変光栄に存じます。この場をお借りして、本報告に目を通し多々のアドバイスをくださった西洋中世学会学会員の皆様、研究へのご支援・ご協力を賜ったヨークシャー各地の教会の皆様、公益財団法人髙梨学術奨励基金の皆様、所属研究室の皆様に、深謝申し上げます。本大会での学問分野や研究対象地域を超えた研究者の皆様との交流で得た知識を活用し、西洋中世研究の発展に微力ながら貢献できるよう研究に励んで参ります。」(岩永玲・オーディエンス賞)

なお、審査員賞については、池上俊一審査委員長から以下のコメントをいただいています。

「2018年度西洋中世学会ポスター賞の「審査員賞」は、審査委員7名による慎重審議の結果、高橋香里「中世後期ノルウェー祭壇画群から考察する西洋初期油彩技法の研究」への授与が決まった。審査基準である「ポスターの質」「研究の内容・質」「プレゼンテーション」いずれにおいても優れていると判断された。とくに、限られた例ではあるが、油彩技法の特殊な用法についての新知見を明快な議論で分りやすく発表していた点が評価された。」

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