パトリック・コルベ教授講演会(3/16福岡)

 この度、ロレーヌ大学教授パトリック・コルベ氏(Patrick CORBET)が来日され、九州大学において以下の要領で、研究会を開催いたします。コルベ氏のご専門の中心は宗教史、美術史、さらには帝国・ロレーヌ史で、かつて森本芳樹先生が参加されたモンチエ=ラン=デルの国際研究集会の組織者でもありました。今回のご講演テーマである中世初期の家族史問題は、法制史、政治史のみならず、歴史人類学的思考等も交差する研究領域です。

日時:2016年3月16日(水)14:00~17:00
会場:九州大学文学部西洋史学研究室(箱崎文系キャンパス内)
講演題目:「オットー朝における家族の関係(916-1024年)」
(10世紀のオットー朝では、家族内関係における新しい特徴が複数認められる。それは、とりわけ、王妃の地位の向上、感受性へのこだわり、振舞いにおける人間性の付与などに関わっている。一般に初期中世に見られる家族に対する冷酷な態度とは対照をなす、このような発展の根拠を考えたい。それは、ゲルマン文明の特徴なのか、はたまた、キリスト教的結婚を促した教会の行動の結果なのだろうか。)

 講演原稿の日本語訳を配布のうえ、講演と質疑応答はフランス語で行われますが、すべて通訳がつきます。司会、通訳、講演原稿翻訳は、堀越宏一氏(早稲田大学)が担当します。
 研究会終了後、コルベ氏を囲んで懇親会を開催いたします。
 準備の都合上、研究会、懇親会にご出席いただけます方は、3月8日(火)までに、岡崎までご一報いただけますよう、お願いいたします。
この講演会は、九州大学文学部西洋史学研究室が主催し、科研研究会(基盤研究A:代表渡辺節夫、課題番号25244034)とヨーロッパ中世史研究会(REN)との共催で行われます。

(お問い合わせ先)
岡崎 敦 (OKAZAKI Atsushi)
九州大学大学院人文科学研究院西洋史学研究室
812-8581 福岡市東区箱崎 6-19-1
Tel. & Fax: 092-642-2406 (教員室);-2386(西洋史学研究室)

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