今回の中世建築研究会は、現在のフランスで中世建築研究をリードする二人の研究者をお招きしてお話を聞く機会を持つことになりました。京都工芸繊維大学の西田雅嗣先生が研究代表者を務める科学研究費基盤Aの研究プロジェクトの一環で、ロマネスクとゴシックの中世建築研究のフランスでの現在の様子に関してお二人にお話していただきます。ニコラ・ルヴェロン先生(リヨン大学第二・中世美術史考古学)は、ロマネスクに軸足を置きつつ、総論的に現在のフランス研究界の興味のありようやその成果について、ダニー・サンドロン先生(パリ=ソルボンヌ大学・中世美術史考古学)は、ゴシックを例に、ルヴェロン先生の総論に対する各論として、新しい視点・興味でのゴシック建築理解へのアプローチについてお話しくださる予定です。研究対象、方法論の両面にわたって興味ある内容だと思います。興味のお持ちの方々の多数のご参加をお待ちしております。
日時:2017年1月22日(日)(13:30-17:15)
会場:東京大学 工学部1号館 15号講義室
〒 113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_02_j.html
参加無料。予約不要。 逐次通訳あり。質疑応答等についても適宜通訳を行います。
プログラム
13:30-13:45 趣旨説明
13:45-14:45 ニコラ・ルヴェロン Nicolas REVEYRON, Université Lyon II
《西洋中世の宗教建築に関する研究の新しい方向性》Les nouvelles orientations de la recherche sur l’architecture religieuse de l’Occident médiéval.
14:45-15:00 休憩
15:00-16:00 ダニー・サンドロン Dany SANDRON, Université Paris-Sorbonne
《芸術と権力 – ゴシック建築の政治的意匠》Art et pouvoir : les enjeux politiques de l’architecture gothique.
16:00-16:15 西田雅嗣 (京都工芸繊維大学) 解題
16:15-16:30 休憩
16:30-17:15 質疑応答
主催:中世建築研究会+科学研究費補助金 基盤A「ロマネスク建築像の再考」(京都工芸繊維大学・西田)
問合せ:東京大学 加藤耕一 k-kato@arch.t.u-tokyo.ac.jp
京都工芸繊維大学 西田雅嗣 bureau-n@kit.ac.jp