それぞれ西洋中世の宗教史と海洋史をリードするアブラフィア夫妻が来日します。以下の講演会が予定されておりますので、お誘い合わせの上どうぞご参集ください。
講演タイトル:The Contested Seed of Abraham(争われる種/起源としてのアブラハム)
講演者:アンナ・サピア・アブラフィア(オックスフォード大学神学宗教学部教授)
講演内容:
本講演では、3つの一神教をさす「アブラハムの宗教」(Abrahamic Religions)という用語の内実と有効性について論じる。その際キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒のあいだで、それぞれのアイデンティティを相互に規定する歴史的状況の意義を、グローバルな文脈のなかで考察する。
講演者略歴:
1952年生。主要業績に、(ed. with G. R. Evans), The Works of Gilbert Crispin, Abbot of Westminster (Oxford U.P., 1986); Christians and Jews in the Twelfth-Century Renaissance (Routledge, 1995); (ed.), Religious Violence between Christians and Jews: Medieval Roots, Modern Perspectives (Palgrave MacMillan, 2002); Christian-Jewish Relations, 1000-1300: Jews in the Service of Medieval Christendom (Routledge, 2011) がある。
日 時:2017年6月9日(金)17時-18時(講演後質疑応答)
場 所:東京大学本郷キャンパス法文1号館214番教室
言 語:英語(翻訳原稿あり)
司 会:高山博(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
主 催:KAKEN(課題番号15KK0062)
後 援:西洋中世学会
連絡先:小澤実(立教大学文学部准教授)E-mail:m-ozawa@rikkyo.ac.jp
講演タイトル:How to Write the History of the Sea(いかにして海洋史を叙述するか)
講演者:デイヴィッド・アブラフィア(ケンブリッジ大学歴史学部教授)
講演内容:
本講演では、2011年に刊行された800頁を超える大著The Great Sea: A Human History of the Mediterranean (Penguin Books, 2011)に基づき,紀元前2万2000年から2010年までの地中海の歴史を事例として、歴史学としての海洋史・海域史研究へのアプローチについて考察する。
講演者略歴:
1949年生。主要業績に、The Great Sea. A Human History of the Mediterranean (Penguin Books, 2011); The Discovery of Mankind: Atlantic Encounters in the Age of Columbus (Yale U.P., 2008); (ed.), Italy in the Central Middle Ages, 1000-1300 (Oxford U.P., 2004); The Western Mediterranean Kingdoms, 1200-1500: The Struggle for Dominion (Longman, 1997); Frederick II: A Medieval Emperor (Oxford U.P., 1988); The Two Italies: Economic Relations between the Norman Kingdom of Sicily and the Northern Communes (Cambridge U.P., 1977)ほか。
日 時:2017年6月10日(土)13時10分-14時10分
場 所:東京大学本郷キャンパス法文2号館
言 語:英語(日本語訳投射予定)
司 会:高山博(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
主 催:地中海学会
連絡先:地中海学会事務局:coll.med@nifty.com
参加費:会員1,000円、非会員2,000円(2日間)/[記念大会特別]非会員1日のみ1,000円