国際シンポジウム:デジタル時代における人文学の学術基盤をめぐって

このたび、下記の要領にて、人文学におけるデジタル情報基盤に関する
国際シンポジウムを開催する運びとなりました。
http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/kibans/sympo2018/
7/6(金) 13:30~一橋講堂中会議場 参加費無料・事前申込み必須

本シンポジウムのおおまかな内容としましては、まず、欧州と米国において、
人文学のためのデジタル学術情報基盤に関して最先端の
取組みを行っている二つの著名なプロジェクトからそれぞれの
リーダーに来ていただいて同時通訳付きの講演をいただきます。
このお二人のプロジェクトは、ヨーロッパ全体を対象とした大型で包括的な
研究向けデジタル基盤提供プロジェクトDARIAHと、専門分野に特化された
精密かつ巨大なデジタルアーカイブ(ペルセウスデジタル図書館・西洋古典
フルテキストデータベース)という、対照的な、しかしそれぞれが
デジタルアーカイブの研究利用という観点から世界の最先端を行っている
プロジェクトです。これらに加えて、NIIの大向先生からも
日本のデジタル学術情報基盤全般と、そこにおける人文学の
位置づけについてのお話をいただきます。

また、それに加えて、今回は、国内の関連する組織・プロジェクト等から
19件のポスター・デモンストレーション発表をいただきます。これは、
国内での人文学向けのデジタルアーカイブ研究活用の最先端の事例に
直接参加者の皆さんが触れていただき、情報を得ていただくということを
目指しております。近年のデジタルアーカイブ研究活用の議論を拝見して
おりますと、海外どころか、国内の事情もうまく共有されないままに
あまり建設的でない議論になってしまうことも時々見受けられました
ので、今回は、そういう事態を一気に解消して、皆で地に足の着いた将来像を
描いてみることができるようになることをも目指しております。
発表して下さる機関を大まかに申し上げますと、人間文化研究機構
+慶應+立命館+NDL+東博+史料編纂所
+東大京大附属図書館+NII/CODH+α、というような感じになっておりまして、
ほとんどは研究活用に向けたデジタルアーカイブ、もしくはその
サービス基盤を提供しているところからの発表、ということになります。
これらの機関からポスターとデモンストレーション発表を出していただき、
それぞれに液晶ディスプレイを使っていただきながら40分間+αの
デモンストレーション時間に説明と質疑応答をしていただくという
形になる予定です。
残念ながらこの19件だけではすべてを網羅できているわけではないのですが、
しかし、これだけの機関が一堂に会することは非常に希ですので、
我国の人文学におけるデジタル研究基盤にご関心をお持ちの
みなさま方におかれましては、ぜひこの機会をご活用いただきたく存じております。

科研基盤(S)仏教学新知識基盤の構築 ―― 次世代人文学の先進的モデルの提示

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