川崎剛志氏(B01班)日本山岳修験学会賞受賞のお知らせ

B01日本中世寺社班・研究分担者の川崎剛志氏(就実大学)が、第30回日本山岳修験学会賞(2021年度)を受賞されました。

受賞作品は、『修験の縁起の研究―正統な起源と歴史の創出と受容―』(和泉書院、2021年)です。

顕教と密教から成る、三国伝来の日本仏教の正統の枠外にあった修験が、枠外から枠内へと転じたのは鎌倉後期とされる。現代の常識では理解しがたいその認識を成り立たせるために、平安後期から鎌倉後期にかけて、どのような創造的な起源と歴史が修験に求められ、現れ、伝えられたのであろうか。本書は、その代表例である『箕面寺縁起』『大峯縁起』『金剛山縁起』を取り上げて、個々の霊山の修造や相論を機に制作された縁起が広く認知され、修験の縁起として機能するに至る過程を分析するとともに、社会における修験の評価の変化に伴い、修験の祖師とされた役行者や天台宗寺門派の祖師智証大師の伝記が更新された跡を追う。

https://www.izumipb.co.jp/book/b572986.html

過去の同賞受賞者はこちらよりご覧ください。