国際シンポジウムのお知らせ

2022年9月1–3日の3日間にわたり、ライプツィヒ大学にて以下の国際シンポジウムが開催されます。
本プロジェクトの折井善果氏が共催し、同氏および平岡隆二氏(いずれもイエズス会班・研究分担者)が登壇いたします。
プログラム全体は本ページ下部の画像をご参照ください。また、ライプツィヒ大学の公式ページも合わせて御覧ください。

”Religion, Translation and Transnational Relations: International Symposium Japan and (Counter-) Reformation Europe”
co-organized by Dr. Katja Triplett (Leipzig University), Dr. Yoshimi Orii (Keiō University, Tokyo) and Dr. Pia Jolliffe (University of Oxford)

日程:2022年9月1–3日(CEST, UTC +2, JST -7)
形式:ハイブリッド(日本国内よりオンライン参加可、要登録)

概要
本シンポジウムでは、日本と宗教改革/対抗宗教改革期のヨーロッパのトランスナショナルな関係を、翻訳というレンズを通じて検証する。ここでいう翻訳という概念は、言語的な翻訳と文化的な翻訳をともに含んでいる。登壇者たちは、次のような様々な翻訳のプロセスを検証する。ヨーロッパの宗教思想の日本化、日本とヨーロッパの図像や工芸品の翻訳、日本からのイエズス会士の書簡の翻訳。我々は、特に意味の「翻訳」を議論することを目指している。例えば、テキストや図像、工芸品は、日本とヨーロッパの受け手にとって、どのように文化的に意味のあるものとされたのだろうか。我々は、翻訳者たちの主体性および翻訳における彼らの戦略の社会=文化的・政治=経済的側面を検証することをも望んでいる。
探求される問いとしては、次のようなものがある。
このトランスナショナルな邂逅の初期には、差異に焦点を合わせた他者性の構築よりも、類似した経験や関心がより重要なのだろうか? 日本での宣教は、カトリックの「普遍主義」の正当化に対して、どのように、そしてどの程度貢献したのだろうか?